新人さんは絶対に覚えた方が良い段取り8割仕事2割の本当の意味

ボード貼り コラム

僕がまだ大工の見習いだった頃、段取りが悪くてしょっちゅう親方に怒られていました。

皆さんも同じ様な経験は有りませんか?

始めの頃は段取り、段取りって言われているけど、いまいち段取りの意味がわかりませんでした。

「段取…つまり、仕事前の準備の事…。」

それはなんとなくわかる。

しかし、そうすると今度はどこまでが段取りで、どこからが仕事なのかの線引きができていませんでした。

僕は新人の頃そんな曖昧な感覚でなんとなく段取りをしてました。

しかし、自分がいっぱしになって一人で現場を叩くようになり、弟子を教育するようになり、ようやく本当の段取りの意味に気がつきました。

職人さんでも手の速い人、速くない人がいると思いますが、速い人は口を揃えて

「段取りだよ。」

と言います。

十中八九言います。

それもようやく理解できてきました。

「段取りなんて、ただの仕事前の準備でしょ!?」と思っている人必見です。

段取りを正しく理解して明日から挑戦していけば必ず手が速くなります。

段取りとは仕事の前の準備、間違ってはいません。

ただ、仕事のできる人たち、手の速い人たちの段取りは一味違います。

その人たちの段取りとはイメージです。

イメージと言うとぼんやりしたものに思われますが、違います。仕事のできる人、手の速い人であればある程、そのイメージが鮮明に出来ています。

もう少し具体的に言うと、今日はどこまで、仕事を進めるというゴールがあります。それを逆算して、10時の休憩までにはここまで、12時の休憩までにはここまで、15時の休憩にはここまで、そして17時までに目標を達成して片付け、次の日の段取りをして帰る。

さらに具体的に言うと、10時までにこの部屋の壁のボードを張り終えると言う目標を設定します。そうすると、この部屋は壁を貼る為に20枚のボードが必要になる。8時から10時まで2時間(120分)だから、一枚6分で貼らなくてはいけない。6分の間に寸法を取る、ボードを切る、運ぶ、貼るをやらなくてはいけないという事になります。

そして一枚6分でボードを貼る為にはその部屋を整理整頓し、脚立や、あゆみ板などを用意する、やり始めてからのすったもんだをなくし、テキパキ動けるようにセッティングしておく。

手の速い大工さん、超人級の大工さんたちはみんなここまで落とし込んで、現場を走り回って仕事をしているのだと思います。そうするれば、1枚6分でボードを貼ることも余裕で出来てくるのだと思います。

つまり段取りと言うのは、ただ単に準備するのではなく、その日一日の動きをできるだけ細かく、明確にイメージして、ゴールを決め、それができるように現場をセッティングするという事です。

そして、そういう超人級の人たちはそれが一日単位ではなく、一現場単位でイメージすることができます。つまり、現場に乗り込んだ日から終わる日がわかっているという事です。

さすがに最初からそこまでは出来ませんが、少しづつ試していってみてください。そして慣れてきたら少しづつイメージを細かくしていってみてください。そうやって少しづつやっているうちに気が付けばきっと超人級になっていることでしょう。

同じ人間が出来ているので、努力次第で誰でもできると思います。みんなで超人級を目指して一緒に頑張っていきましょう。

Good Luck!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました